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♪腐った主と花丸な日々♪  
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第4話「男のロマン♡」

第4話「男のロマン♡」
                                   文:ひぐれ

「ウッホッ、ウッホッ」

 太鼓の音に合わせて男達が槍を上下させる。

 やべーな、こりゃあ。ついに鞘とか言うのが出てくるのか?

 ボンクレーヌは、真っ赤なルージュの引かれた唇の端を限界まで引き上げて微笑むと、声高らかに叫んだ。

「みんなぁー、拍手で迎えるのよーん。鞘組最長老クララと、大太刀を受けるにふさわしい名器、BL島始まって以来の天才料理人――サンジッチョの入場よーんっ!」

「サ、サンジッチョだと?」

 リーン、リーンっと澄んだ鈴の音が耳に届いた。

 腰蓑姿のいかつい男達とは明らかに異なるしなやかな肢体、白い裸身に白い腰布を纏った少年達が、花びらをまきながら歩いてくる。

 少年達に先導されて静々と歩いてくるのは、金髪のツンツン頭に意思の強そうなライトブルーの瞳をした美青年だ。筋肉はしっかりついているのに線が細い。少年達同様、乳白色の肌を惜しげもなくさらし白い腰布で秘部を覆っている様は、さながら天から舞い降りた天使のようだ。

 こいつが鞘の最長老クララ?

「っ、アレは――っ」

 その美青年に手を引かれて姿を現したのは、サラサラの金髪に小花の刺繍が施されたベールを被り、首には白の蝶ネクタイをしめたアイツだ。

 艶やかな肌を包むのはウエディングドレスならぬ純白のエプロン、ご丁寧に手には豪華なカトレアのブーケまで持っている。

 俗に言う裸エプロンって奴だろ、コレはっっ!!!

「なにやってやがんだ、てめーは!」

「マリモヘッド、おまえどうしてここに! 聞いてねーぞ、くそっ」

 俺の姿を目に止めた奴が顔を引きつらせる。ブーケを持つ手で頭をかくと、奴はどこに隠し持っていたのか、タバコを一本口にくわえた。

 タバコに火をつけようと奴が顔を伏せると、エプロンの胸元がわずかに浮き上がった。純白のエプロンの隙間から覗く桜色の○首に、思わず目が吸い寄せられる。

 股間に熱を感じながら奴に気づかれないように、俺は生唾を飲み込んだ。

「ちょっとアンタ――っ、神域内禁煙だって、何度言えばわかるのよんっ!!」

「うるせーぞ、クソオカマ野郎」

「オ、オカマとは何よ――、神聖な巫女であるこのアチシに向かって~っ!!!」

 キィーキィー喚くボンクレーヌを無視すると、奴は薄い唇から白煙を吐き出した。

「このBL島で生きて行くことを決めた時から、いつか自分も伴侶(パートナー)を持つんだって覚悟はしていたさ。しかし呼ばれてきてみりゃぁー、なんだってコイツなんだ」

「てめっ、そりゃぁーこっちの台詞だ、このイカレコック! だいたい俺をココに呼びつけたのはてめーの方だろ!」

「そ、それは――まさかおまえが本気で追いかけてくるなんて、誰が思うかよ」

 サンジッチョは、プイっと顔を横に向けてしまった。奴が今、どんな顔をしているのかはわからない。胸が、締め付けられたみてぇーに痛てぇー。

 腹巻の下にしまったサンジッチョからの手紙に、俺は布越しに触れた。

 サンジッチョにしたらただの気まぐれで出した手紙だったのかもしれない。けど俺は、たとえどこにいようとサンジッチョの背中を捕まえたい。そんな風に思うのは俺だけか?

「オレは……ゾローニャの鞘になる気はない!」

「俺だって、おまえなんかごめんだぜっ」

 強がって言い返したものの、サンジッチョの鞘に俺の剣を……想像しただけで頭が沸いちまいそうだ。

 ちらっと横目に腕組みをして立つサンジッチョのケツを窺う。

 女のケツとも違う、白いのに引き締まった細い腰、あの細腰に俺の剣を……

「マリモヘッド、てめーどこ見てやがる!」

「おっ、おわっ」

 ピランっと白いエプロンの前が風にそよぎ、白い太股が全開にっ!!!

「グハッ」

「ゾローニャ!!!」

 ついつい奴の華麗なおみ足に見とれていた自分が憎い。

 顔面にサンジッチョの蹴りを食らい視界が一転、ブラックアウトした。



                                     ――つづく







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[ 2009/05/25 00:50 ] 二次創作一覧 小説 | TB(-) | CM(-)
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ひぐれ&しぐれ

Author:ひぐれ&しぐれ
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