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♪腐った主と花丸な日々♪  
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「サクラ咲く夜に――第五話――」

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~大江戸ワンピース~
「サクラ咲く夜に――第五話――」
                              画:しぐれ  文:ひぐれ   

「洗うって言ったってなぁ――」

 広い浴室をグルっと見渡してサンジは溜息をついた。まるで海底温泉をイメージしたかのような大浴場。地下へと続く階段を降りると、そこはさながら竜宮城かと見まごうばかりの、煌びやかな浴室だった。

 瑠璃色を基調とした浴室には、貝殻や魚の形をあしらった螺鈿細工が施され、浴室の壁には水槽が埋め込まれていて、鯛やヒラメが気持ち良さそうに泳いでいる。

 ボコボコっと泡の出る風呂につかりながら、サンジは自分がこれからどうなるのか考えた。

 今まで考えたこともなかった、男が男を抱くなんて。やっぱりココを使うのだろうかと、恐る恐る手を双球の奥の蕾へと伸ばす。

「……ンッ」

 ほんの少し触れただけでも、ゾクリと背筋が震えて蕾が恐怖に竦み上がる。ココに、誰かもわからぬ男のモノを受け入れる。

 怖い。正直怖いし、気色悪い。

「助けに来いよ、クソマリモ」

 ボソっと零れた独り言に、サンジははっとなって焦った。どうしてゾロのことを……。助けて欲しいなんて、男のプライドが許さないはずなのに。

 もし、自分を買う客がゾロだったら?

「あっ、クッ」

 ピクンと蕾が蠢いて雄芯に力が漲る。そんな、そんなことって――

「バカだ、俺は――」

 ゾロのあの優しい手を欲して、サンジの身体が淫らに疼く。ゾロが自分を求めてくれることなんか、あるわけないのに。会えばいつだって憎まれ口ばかりで。でも、それが楽しくて。

(俺は、アイツを――)

 知らず知らずのうちに、サンジの心は奪われていたのだ。あの生臭坊主ロロノア・ゾロに。

(――ゾロ)

 胸が熱くて苦しくて、涙が出そうだ。

 ゾロが好き。まさかあんなゴツイのに惚れるとは、とんだ予想外だが、でも自分は今確かにあの男の逞しい腕を欲している。その証拠に、ゾロのことを想っただけで爆発してしまいそうに雄芯が昂ぶって。

 膝を抱えて身体を小さくすると、サンジは湯船にブクブクと顔まで沈んだ。この自分が泣くなんて、そんなのあり得ない。これは涙じゃない。

 サンジの零した熱い涙は、お湯に溶けて消えて行く。涙は消えても、ゾロへの想いは打ち消すことができなかった。 web拍手 by FC2
[ 2009/05/29 07:47 ] 二次創作一覧 小説 | TB(-) | CM(-)
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